【木村隆のマーケット&銘柄観察】豊田自動織機は販売金融や中国事業強化を買収、新たな成長見込む

木村隆のマーケット&銘柄観察

豊田自動織機<6201>(東1)トヨタ<7203>(東1)の販売金融子会社からコマーシャルファイナンス部門を取得、そして、中国でも低価格フォークリフトを手がける台湾タイリフト社の買収を発表。いずれの買収もシナジー効果が高く、産業車両事業の強化に貢献するものとして期待されている。証券会社も久々にレーティングの最上位継続、目標価格の引き上げに進むなど、市場人気も高まりを見せている。なお新値追いの相場が期待できる。

コマーシャルファイナンスについては、先進国では、外部企業のリースの利用率が高いのがネックになっており、これが今回の取得でリース全体の5割にまで高まる見込み。産業車両事業のさらなる強化を目指し、世界全地域への産業車両向け販売金融事業を展開することを目的として、米国に販売金融グローバル統括会社を設立。今後、グローバルでの展開を図るとしている。

また、台湾と中国を中心にフォークリフトおよび工作機械の開発・生産・販売を手がけるタイリフト社のフォークリフト事業を取得することで合意した。タイリフト社のフォークリフト事業は、台湾および中国に生産拠点を有し、主として新興国市場のニーズに合致した製品の開発・生産・販売を強みとする。

同社はこれまで、ブランド価値が毀損することを恐れ、低価格帯のフォークリフトに参入してこなかった。しかし、今回の買収により、別ブランドとして、低価格帯のフォークリフトに本格的に参入できることになる。市場規模の大きい中国市場の攻略に繋がる公算が大きいとみられている。

新たな展開力を備えただけに、株価も新たな評価につながる可能性が強い。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)

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