ディップは売り一巡して出直り期待、19年2月期増収増益予想で上振れ余地

株式市場 銘柄

 ディップ<2379>(東1)は、求人情報サイト「バイトル」や「はたらこネット」の運営を主力としている。19年2月期増収増益・増配予想である。第1四半期が順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は8月の直近安値から反発している。売り一巡して出直りを期待したい。

■求人情報サイト運営が主力

 アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」、正社員・契約社員求人情報サイト「バイトルNEXT」、総合求人情報サイト「はたらこネット」などを運営するメディア事業を主力として、人材紹介「ナースではたらこ」サイトのエージェント事業も展開している。

 新規事業として18年2月期第2四半期から、TBMが製造する紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX」製品の販売を開始した。またTBMの第三者割当増資を引き受けて関係を強化している。

 17年11月にはAI(人工知能)関連の育成投資第2号および第3号案件としてジョリーグッドおよびGAUSS社の持分法適用関連会社化、オンデマンド給料サービス「ほぼ日払い君」のBANQを子会社化、18年7月にはhachidori社を持分法適用関連会社化した。
■19年2月期増収増益予想で上振れ余地

 19年2月期の連結業績予想は、売上高が18年2月期比11.3%増の423億60百万円、営業利益が7.7%増の116億30百万円、経常利益が7.1%増の115億60百万円、純利益が5.7%増の79億60百万円としている。配当予想は2円増配の年間45円(第2四半期末20円、期末25円)としている。

 求人情報サイト「バイトル」や「はたらこネット」の好調が牽引し、営業強化に向けた296名の新卒社員入社に伴う人件費の増加、プロモーション力強化に向けたTVCMやWeb広告の強化による広告宣伝費の増加、媒体力強化に向けた投資、新素材「LIMEX」製品販売やAI・HR領域など新規事業に係る先行投資などを吸収する。

 第1四半期は売上高が108億12百万円、営業利益が31億69百万円で、通期予想に対する進捗率は売上高25.5%、営業利益27.2%だった。通期予想に上振れ余地があるだろう。

■株価は売り一巡して出直り期待

 株価は8月21日の直近安値2479円から反発の動きを強めている。9月4日の終値は2674円、今期予想連結PERは約19倍、時価総額は約1658億円である。週足チャートで見ると安値圏の下ヒゲで売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る