TATERUは「再発防止策」により事件にひと区切りとの見方があり急伸

株式市場 銘柄

■外部調査委員会とは別に社内で手続厳格化や抜き打ち検査などの実施を決定

 アパート経営サイトなどのTATERU<1435>(東1)は18日、大きく出直り、10時20分にかけてストップ高の443円(80円高)で売買され、そのまま買い気配となっている。前取引日(9月14日)の取引終了後、「再発防止策」を発表。8月下旬に伝えられた預金データ改ざん事件にひと区切りついたとの見方が出ている。

 発表によると、同社では、「顧客から提供を受けた預金残高データを改ざんし、実際より多く見せて西京銀行に提出し、融資審査を通りやすくしていた事実」について、再発防止に関する助言のため、外部の専門家アドバイザーを中心とした「特別調査委員会」を設置し、調査を進めている。また、この委員会による調査とは別に、本件に関する再発防止策について具体的に検討し、「業務フローの変更」や「契約適合性手続の厳格化」「内部監査室によるモニタリング(抜き打ち検査)」などをはじめとする再発防止策を実施することを決定した。

 株価は8月31日まで1500円台で推移していたが、翌取引日から3日連続ストップ安となり、一時327円(9月13日)まで急落した。一見すると信用売りの買い戻しが入っているようだが、信用売り残はそれほど多くなく、このところは買い残が膨大な状態。このため、「買い戻しではなく、投機半分で試し買いを入れる新規買いが意外に多い可能性がある」(市場関係者)との見方も出ている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る