【材料で見る株価】エイトレッドは「ワークフローシステム」好調で戻り高値に進む

■売上高も含め連続最高を更新する見込み、好業績株を選別買い

 エイトレッド<3969>(東マ)は27日、2日続伸基調となって出直りを強め、11時にかけて1492円(59円高)まで上げて戻り高値に進んだ。

 事務的な届出や承認などの手続きを電子化・自動化する「ワークフローシステム」開発の専業大手で、今期・2019年3月期の業績見通しは売上高、各利益とも連続最高を更新する見通し。全体相場が米国の利上げに敬意を表するように上げ一服のため、好業績株を改めて選別買いする動きが再燃している。

 今期・2019年3月期の会社側の業績見通しは、売上高が前期比14%増の12.6億円、営業利益は同17%増の38億円、純利益は同7%増の2.4億円と、各々連続で最高を更新する見込み。業績は絶好調であり、キッカケがあればいつ動意を強めても不自然ではないとの見方が出ている。

 同社によると、ワークフローシステム関連ソフトの国内市場は年率10%から15%の成長を続けており、同社の主力製品「X-point Cloud(エックスポイント・クラウド)」などの伸びはこの上限数字の前後で拡大しているという。国内市場の平均伸び率をけん引し引き上げている格好になる。しかも、成長率は、「RPA」(ロボティクス・プロセス・オートメーション:事務処理関連業務の自動化」の概念の浸透とともに拡大しつつあるようだ。最高益の業績予想に上振れ期待が出てくる可能性がありそうだ。

 値動きを見ると、つい最近までの日経平均に似てなくもない雰囲気がある。日経平均は、半年近く2万3000円前後で上値を抑えられてきたが、9月14日頃からこの上値抵抗ゾーンをブレイクして上値を追い始め、いわゆる「もみ合い離脱相場」に移行した。

 エイトレッドの場合は、2018年6月の高値1525円以降、1500円に近づくと上げ止まり、今日に至るまで1400円台後半の水準が上値抵抗ゾーンになっている。全体相場が水準を上方に訂正するにつれ、高業績株には割負け感が強まってくるため、この上値抵抗ゾーンが破られる日はそれほど遠くないと見たいところだ。(HC)

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