【新規上場(IPO)銘柄】MTGはコーポレートベンチャーキャピタルを設立、BEAUTY&WELLNESS事業を拡大へ

株式市場 IPO 鐘

 MTG<7806>(東マ)は、7月10日に東京証券取引所マザーズに上場。同社グループは、「ブランド開発カンパニー」として「クリエイション」「テクノロジー」「ブランディング」「マーケティング」という4つの軸を融合した事業ビジョンに基づき、世界中の人々の人生をより美しく、より健康的に輝かせるためのBeauty・Wellnessをテーマにしたブ ランド及び商品の開発を行っており、積極的な新商品開発、マーケティング、同社技術の研究発表、市場開拓、海外展開及び事業提携を進めている。

 10月1日に同社は、BEAUTY&WELLNESSの事業分野拡大に向け、コーポレートベンチャーキャピタル「MTG Ventures」を設立したと発表した。投資枠は50億円で、BEAUTY&WELLNESS-TECH、FOOD-TECH及びSPORTS-TECHの分野を主な投資対象とし、スタートアップ企業と事業を共創する。同社の強みであるブランド開発力やグローバルな販路を投資先スタートアップ企業に提供することで、投資先の事業拡大のスピードを加速させるほか、この投資活動により、MTGグループを中心 としたベンチャーエコシステムを構築し、インクルーシブなイノベーションの連続的創出を行っていく。

 足元の業績は、前2018年9月期第3四半期業績実績が、売上高434億9900万円、営業利益70億5100万円、経常利益73億8900万円、純利益47億7900万円に着地。

 前18年9月期業績予想は、売上高600億円(前期比32.4%増)、営業利益75億4700万円(同30.4%増)、経常利益80億2100万円(同31.1%増)、純利益55億円(同27.7%増)を見込む。年間配当は期末一括1.61円を予定している。

 株価は、7月12日につけた上場来の高値8120円から8月16日につけた上場来安値6020円まで調 整を挟んで9月27日高値7080円と買われた後、モミ合っている。BEAUTY&WELLNESSの事業分野の拡大、今19年9月期営業利益25%増益、増配含みが観測されている。決算期越えに伴う処分売りに押されているが、売り一巡し需給改善となれば、二番底形成から反転相場が期待される。11月13日に予定される9月期本決算の発表を前に6000円に接近押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る