ユナイテッド&コレクティブは下値切り上げ、19年2月期2Q累計が2桁営業増益で通期も大幅営業増益予想

株式市場 銘柄

 ユナイテッド&コレクティブ<3557>(東マ)は、鶏料理居酒屋「てけてけ」を主力として首都圏中心に飲食チェーンを展開している。19年2月期第2四半期累計は新規出店効果などで2桁営業増益と順調だった。そして通期も大幅営業増益予想である。なお19年2月末から株主優待制度を新設する。株価は下値切り上げの動きを強めている。出直りを期待したい。

■鶏料理居酒屋「てけてけ」が主力

 首都圏中心に、鶏料理居酒屋「てけてけ」を主力として、和食料理屋「心」やハンバーガーショップ「the 3rd Burger」など、複数業態の飲食チェーンを展開している。店内仕込・調理と外部委託のバランスを追求して生産性向上を図るPISP戦略を特徴としている。18年2月期末時点の店舗数は69店舗である。

 18年7月にはアサヒビールおよび宝酒造に対して第三者割当増資を行った。新規出店費用に充当するとともに、両社との関係強化や自己資本の充実を図る。

■19年2月期大幅増益予想

 19年2月期の非連結業績予想は、売上高が18年2月期比33.7%増の84億85百万円、営業利益が33.4%増の2億69百万円、経常利益が42.6%増の2億36百万円、純利益が32.8%増の1億31百万円としている。過去最高の新規出店(計画25店舗)効果、原価率改善効果などで大幅増収増益予想である。なお関西に初出店する。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比16.2%増の36億08百万円、営業利益が18.1%増の1億36百万円、経常利益が15.7%増の1億13百万円、純利益が7.2%減の57百万円だった。新規出店効果などで2桁増収・営業増益だった。そして通期予想に対する進捗率は売上高42.5%、営業利益50.6%と順調である。通期ベースでも好業績を期待したい。

 なお株主優待制度を新設して19年2月末から実施する。1年超・1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株式数に応じて「お食事優待券」を贈呈する。初回の19年2月基準については半年以上保有株主を対象とする。

■株価は下値切り上げ

 株価(18年3月1日付で株式2分割)は、3000円近辺でのモミ合いから下放れの形となって水準を切り下げたが、9月の直近安値2316円から下値切り上げの動きを強めている。出直りを期待したい。10月15日の終値は2683円、今期予想PERは約59倍、時価総額は約81億円である。

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