ニーズウェルは株式2分割発表を好感して急反発

株式市場 銘柄

 ニーズウェル<3992>(東2)は業務系システム開発が主力のシステムインテグレータである。18年9月期増収増益予想である。株価は10月16日発表の株式2分割(効力発生日19年1月1日)を好感して上場来安値圏から急反発している。出直りを期待したい。

■業務系システム開発が主力のシステムインテグレータ

 金融業界向け業務系システム開発が主力のシステムインテグレータである。業務アプリケーション開発、基盤構築、組み込み系システム開発などを展開している。

 18年6月にはRPAソリューション「WinActor」を日清食品ホールディングス<2897>に販売・導入した。18年8月にはAI inside社との販売契約締結を発表した。RPAソリューション「WinActor」とAI inside社のAI-OCRソリューション「DX Suite」のシナジーを目指す。10月16日にはNO.1<3562>との販売契約締結を発表した。

■18年9月期増収増益予想

 18年9月期の非連結業績予想(9月18日に売上高を減額修正、営業利益を据え置き、経常利益と純利益を増額修正)は、売上高が17年9月期比1.6%増の51億45百万円、営業利益が6.4%増の4億71百万円、経常利益が8.5%増の4億62百万円、純利益が10.8%増の3億18百万円としている。

 売上高は、IT技術者の確保や採用が計画を下回り、全ての受注案件に対応できないため計画を下回るが、微増収を確保する。利益面では、新規案件を含めた高付加価値案件の獲得や、生産性向上の効果で増益の見込みだ。

■株価は株式2分割を好感して急反発

 株価(18年4月1日付で株式2分割)は上場来安値圏の1200円近辺でモミ合う展開だったが、10月16日発表の株式2分割を好感して急反発している。10月17日の終値は1355円、前期推定PERは約18倍、時価総額は約57億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線を突破した。出直りを期待したい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る