【株式市場】材料株など強く日経平均は2日続落だが後場はジリジリ回復し陽線に

株式

◆日経平均の終値は2万2532円08銭(126円08銭安)、TOPIXは1692.85ポイント(11.79ポイント安)、出来高概算(東証1部)は少な目で12億8165万株

チャート12 10月19日後場の東京株式市場は、日経平均への影響度の大きいファナック<6954>(東1)ソフトバンクグループ<9984>(東1)が前引けの水準で底堅く始まり、10月に増える米国のファンドの決算や節税にかかわる売却に対する警戒感が幾分後退。日経平均はジリジリ回復して14時30分過ぎには106円49銭高(2万2551円67銭)まで戻した。大引けも底堅く、2日続落だが陽線になった。東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均も安いが、東証2部指数は反発した。

■新規上場の2銘柄はディ・アイ・システムが買い気配のまま初値つかず

 後場は、引き続き材料株や好業績株の選別買いが強く、コロプラ<3668>(東1)が「バクレツモンスター」のiOS版とAndroid版の17日サービス開始などを材料に大幅続伸。川金ホールディングス<5614>(東2)は耐震ダンパーの性能偽装問題を受けて交換工事などに関連するとされてストップ高。バリューデザイン<3960>(東マ)は金融カードシステムに強いとされて消費税引き上げ後の軽減税率のポイント還元案に関連する銘柄との見方があり大幅続伸。高見沢サイバネティックス<6424>(JQS)は東京メトロ向けの券売機納入の大型受注などが材料視されているとの見方があり2日連続ストップ高。

 19日は2銘柄が新規上場となり、ディ・アイ・システム<4421>(JQSDAQ)は前後場とも買い気配のまま初値が付かず、大引けは気配値のまま上げる場合の本日上限気配の2944円(公開価格1280円の2.3倍)。また、ギフト<9279>(東マ)は前場、買い気配のまま初値が付かず、後場、12時34分に公開価格2090円を78%上回る3710円で初値が付き、3825円まで上げて大引けは3410円となった。

 東証1部の出来高概算は少な目で12億8165万株(前引けは6億3799万株)。売買代金は2兆3989億円(同1兆1474億円)。1部上場2109銘柄のうち、値上がり銘柄数は616(同411)銘柄、値下がり銘柄数は1409(同1625)銘柄。

 また、東証33業種別指数のうち値上がりした業種は3業種(前引けは保険、電力・ガスの2業種)にとどまり、保険、電力・ガス、医薬品、が高い。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る