キャンディルは底値圏、18年9月期増収増益予想で19年9月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

 キャンディル<1446>(東マ)は、住宅市場および商業施設市場を対象に建築サービス関連事業を展開している。18年9月期増収増益予想である。そして19年9月期も収益拡大を期待したい。株価は安値を更新する展開だが、IPO時の高値から半値水準で、ほぼ底値圏だろう。

■建築サービス関連事業を展開

 18年7月東証マザーズに新規上場した。住宅市場および商業施設市場を対象に、建築サービス関連事業として、住宅建築途中で発生する傷の修復を行うリペアサービス、住宅引き渡し後のアフター定期点検を行う住環境向け建築サービス、商業施設の内装工事や大手家具メーカーIKEAの日本国内での家具組み立てサービスを行う商環境向け建築サービス、およびリペア材料などの商材販売を展開している。

 18年9月には子会社バーンリペアがSOMPOワランティと業務提携し、10月19日には子会社キャンディルデザインとドゥーマンズの業務提携を発表した。

■18年9月期増収増益予想

 18年9月期連結業績予想は、売上高が17年9月期比7.2%増の128億20百万円、営業利益が12.1%増の3億74百万円、経常利益が16.0%増の3億31百万円、純利益が38.1%増の1億55百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が92億35百万円、営業利益が2億99百万円、経常利益が2億48百万円、純利益が95百万円だった。リペアサービスが1.3%増収、住環境向け建築サービスが5.8%増収と堅調に推移し、商環境向け建築サービスが21.4%増収と大幅伸長した。通期予想に対する進捗率は売上高72.0%、営業利益79.9%と順調である。通期ベースで好業績を期待したい。さらに19年9月期も収益拡大を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は上場来安値を更新する展開で、10月23日と24日には971円まで下押した。ただし18年7月IPO時の高値1850円から半値水準で、ほぼ底値圏だろう。10月24日の終値は974円、前期推定連結PERは約30倍、時価総額は約49億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る