【新規上場(IPO)銘柄】ディ・アイ・システムは19日に上場、ペーパーレス化の進展で見直されるか

株式市場 IPO 鐘

 ディ・アイ・システム<4421>(JQS)は、10月19日に東京証券取引所JASDAQに上場した。同社は、1997年11月に「無限の夢を創造する」エンジニア集団としての志で会社をスタート。システムインテグレーション事業と教育サービス事業を行っている。

 システムインテグレーション事業では、業務用アプリケーションの設定開発業務、インフラシステムの設計構築業務、業務用アプリケーション・インフラシステムの運用保守業務を行っている。

 教育サービス事業では、顧客企業の新卒採用者・中堅社員向けにIT技術に関する研修業務を実施している。

 前2018年9月期業績予想は、売上高33億5000万円(前の期比14.0%増)、営業利益2億1100万円(同40.7%増)、経常利益2億1300万円(同46.4%増)、純利益1億3600万円(同47.8%増)を見込む。年間配当予想については、期末一括23円(同7円増)を予定している。

 今19年9月期業績予想は、売上高39億1400万円(前期比16.8%増)、営業利益2億2500万円(同6.6%増)、経常利益2億2100万円(同4.2%増)、純利益1億3500万円(同1.0%減)を見込む。名古屋支店の移転を計画しており、固定資産除去損・原状回復費用を計上するため、純利益は小幅減益となる見通し。年間配当予想については、期末一括25円(同2円増)を予定している。

 株価は、上場2日目の10月22日に公開価格1280円の2.58倍相当の3300円で初値をつけ、同日高値4250円と上昇。同26日安値2660円と売られている。高市早苗衆院議院運営委員長が25日、国会改革試案を公表。資料を手元で閲覧できるタブレット端末の全議員貸与によるペーパーレス化の推進や、衆院本会議での採決に際して自動で集計できる「押しボタン式投票」の導入を盛り込んだと伝わっており、ペーパーレス化が進展すると思われる。同社は、「業務で使用する紙に代わり、それらをタブレットで行おう」という発想から生まれたアプリケーション「SmartZira」を提供しており、見直される可能性はある。目先は換金売りが一巡し、需給が改善するか見極めるところだが、11月に予定される9月期本決算の内容が事前予想通りであれば、買い直されそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る