アイ・ピー・エス(IPS)はフィリピンでの国際通信サービスが主力、19年3月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 アイ・ピー・エス(IPS)<4390>(東マ)は、フィリピンにおけるケーブルテレビ事業者向け国際通信回線提供を主力としている。19年3月期増収増益予想である。第2四半期累計は為替差益計上などで利益を増額修正した。通期も好業績を期待したい。株価は地合い悪化も影響して安値圏だが、IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。

■フィリピンでの国際通信サービスが主力

 18年6月東証マザーズに新規上場した。フィリピンにおけるケーブルテレビ事業者向け国際通信回線提供などの海外通信事業を主力として、フィリピンにおけるレーシックなどの医療・美容事業、日本における国内通信事業と在留フィリピン人関連事業を展開している。フィリピン事業の利益が約7割を占める。

■19年3月期増収増益予想、2Q累計は利益を増額修正

 19年3月期連結業績予想は売上高が18年3月期比14.6%増の61億07百万円、営業利益が2.1%増の9億21百万円、経常利益が10.7%増の9億06百万円、純利益が15.5%増の5億55百万円としている。フィリピンでの海外通信事業や医療・美容事業が牽引して増収増益予想である。
 第2四半期累計予想については10月24日に、海外通信事業における一部大口案件の期ズレで売上高を減額したが、医療・美容事業における利益率の高いレーシックの好調や為替差益1億55百万円の計上で各利益を増額修正した。通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は落ち着きどころを探る段階

 株価は地合い悪化も影響して安値圏に回帰したが、IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。10月30日の終値は7250円、今期予想連結PERは約32倍、時価総額は約176億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る