フォーカスシステムズの株価は26週移動平均線を割り込み売られ過ぎ

株式市場 銘柄

■今期は予見されるビジネスチャンスをより確実に捉えるために投資を優先

 フォーカスシステムズ<4662>(東1)の株価は、26週移動平均線を割り込み、売られ過ぎの感が強く、中長期的には上値余地がある。

 16年3月期の業績は、増収増益で過去最高益更新を達成したものの、今期17年3月期連結業績予想が、増収ながら減益を見込むことから、500円台を割り込み、400円台の安値圏で推移している。

 当社は、最先端ICTをベースに、システム構築や新たなソリューションを創造するIT企業である。事業毎に、公共関連、民間関連、セキュリティ機器関連の3分野に分けられている。主要顧客は、日本IBM、NTTデータ、NTTデータ・アイ、CTC、ソフトバンク等一流企業が名を連ねている。

 前期は公共関連、民間関連共に過去最高の売上を達成したことで、最高益更新を達成した。今期も前期の案件が継続していることから、増収を見込むが、今後予見されるビジネスチャンスをより確実に捉えるために、内部体制強化のため投資を優先する。そのため、費用が嵩み、減益を見込んでいる。

 具体的には、人材確保への採用投資、技術者への教育投資、ガバナンス強化のための社内管理体制へのシステム及び人的投資を行う。

 その結果、17年3月期連結業績予想は、売上高170億円(前期比3.1%増)、営業利益8億円(同16.1%減)、経常利益7億70百万円(同19.0%減)、純利益4億90百万円(同33.7%減)を見込む。

 そのため、一時的に株価は下げているが、今期の減益は今後の事業拡大のための積極投資であり、今年4月には純有利子負債ゼロを達成し、財務内容も改善していることから、株価の見直しも近いものと思われる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る