【注目の決算】ハウスドゥの第1四半期はフランチャイズなど好調で売上高30%増加

■ハウス・リースバック、リバースモーゲージ保証事業も拡大続く

 ハウスドゥ<3457>(東1)の2019年6月期・第1四半期の連結業績(2018年7~9月、11月5日発表)は、不動産売買フランチャイズ「ハウスドゥ!」加盟店舗の拡大に加え、新たに不動産賃貸ブランド「RENT Do!」を設立したことで加盟店舗数拡大及びサービスの拡充を図り、ハウス・リースバック事業やリバースモーゲージ保証事業も順調に拡大し、売上高は60.78億円(前年同期比30.4%増加)となり、営業利益は4.71億円(同8.0%増加)、純利益は3.14億円(同23.5%増加)となった。

 フランチャイズ事業での当第1四半期の累計加盟店舗数は560店舗、累計開店店舗数は455店舗となり、着実に拡大した。仲介プラス買取による収益向上を目指す「サテライト店+家・不動産買取専門店」併設店舗などの特色が注目されているようだ。新たに開始した「RENT Do!」への問い合わせも増加した。

 ハウス・リースバック事業では、「住みながら売却できる」という所有不動産などの新たな活用方法が浸透している上、引き取った不動産を不動産ファンドや不動産会社・投資家へ売却する新たなスキームを構築し、収益が拡大している。

 また、不動産金融事業では、不動産担保融資に加え、金融機関との提携によるリバースモーゲージ保証事業が着々と拡大し、この保証事業を開始した2017年10月からほぼ1年で計5つの金融機関との提携を実現し保証残高が20億円を超えた。

 同社が保証を行うリバースモーゲージの利用者層は、申込者層の約55%を事業主が占めていることが特徴的だ。

 今期・2019年6月期の連結業績見通しは、不動産ファンド等の大型売却を計画している第2四半期・第4四半期に偏重するが、期初に発表した数字に変更なく、売上高、各利益とも続けて最高を更新する見込み。売上高は274.99億円(前期比22.1%増加)、営業利益は32.46億円(同53.4%増加)、純利益は19.83億円(同55.0%増加)、1株利益は102円32銭。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る