AMBITIONは「閑散期」好調に通過し高業績を評価し直す

株式市場 銘柄

■純利益は第1四半期で上期予想を上回る、管理戸数、マンション開発とも拡大

 AMBITION<3300>(東マ)は11月16日、大きく切り返し、15日の下値1093円から一時1224円まで上げて出直りを強めている。住居用不動産の賃貸借(サブリース)や新築デザイナーズマンションの開発・販売などを行い、14日に発表した第1四半期の連結決算(2018年7~9月)は売上高が63.2億円(前年同期比90.7%の増加)となり、創業以来の最高を記録した。発表翌日の株価は下げたが、高業績に注目する投資家は決して少なくないようだ。

 第1四半期は、前事業年度にグループ入りした株式会社ヴェリタス・インベストメントの新築デザイナーズマンションの開発、販売が好調に推移したほか、サブリースの管理戸数は9631戸(同8.0%の増加)となった。同社では、「サブリースの管理戸数はAMBITIONの重要な経営指標」(決算補足説明資料より)とし、第1四半期は閑散期のため管理物件の増加を一時的に抑えたが、「規模の経済が効率的に働く事業規模に達してきた」(同)とした。

 こうした展開を受け、第1四半期は閑散期にもかかわらず、連結営業利益、経常利益、純利益とも前年同期比で黒字に転換し、営業利益は2.72億円、純利益は1.28億円となった。営業利益は、期初に発表した第2四半期(上期)の見通し3.11億円の87%を確保し、純利益は同1.08億円を超過した。

 6月通期の連結業績見通しは期初の予想を継続し、売上高は280.85億円(前期比20.7%の増加)、営業利益は13.0億円(同13.9%の増加)、純利益は6.48億円(同6.1%の増加)、1株利益は95円36銭。売上高、各利益とも連続して最高を更新することになる。(HC)

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