リコーリースは戻り高値圏、19年3月期増収増益・24期連続増配予想

株式市場 銘柄

 リコーリース<8566>(東1)はリース・割賦事業および金融サービス事業を展開している。19年3月期は増収増益予想、そして24期連続増配予想である。株価は戻り高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。

■リース・割賦事業および金融サービス事業を展開

 リコー<7752>系で、事務用・情報関連機器や産業工作機械を中心とするリース・割賦事業、および集金代行や介護ファクタリングなどの手数料ビジネスである金融サービス事業を展開している。

 18年10月には売掛債権保証サービスの紹介に関してイー・ギャランティと業務提携した。

■19年3月期増収増益・24期連続増配予想

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比3.0%増の3135億円、営業利益が2.7%増の170億円、経常利益が1.7%増の167億円、純利益が0.8%増の114億円としている。小幅だが増収増益予想である。配当予想は10円増配の年間80円としている。24期連続増配予想である。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比2.8%増収、営業利益が2.2%増益、経常利益が3.9%増益、純利益が3.9%増益だった。新規契約獲得利回りの改善、営業資産残高の順調な積み上げなどで増収増益だった。総取扱高2020億円、営業資産残高実質8854億円、売上高、売上総利益は過去最高だった。

 通期予想に対する第2四半期累計進捗率は売上高49.6%、営業利益50.8%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は戻り高値圏

 株価は戻り高値圏だ。10月25日の年初来安値3320円から切り返して12月3日には3765円まで上伸している。12月3日の終値は3750円、今期予想連結PERは約10倍、時価総額は約1172億円である。上値を試す展開を期待したい。

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