三谷産業は19年3月期減益予想だが、2Q累計が計画超で通期も上振れ期待

株式市場 銘柄

 三谷産業<8285>(東1)は、首都圏・北陸地区およびベトナムを主要拠点として、6事業を展開する総合商社である。19年3月期減益予想だが、第2四半期累計が計画超と順調であり、通期予想も上振れ期待が高まる。株価は地合い悪も影響して年初来安値を更新する展開だが、調整一巡して反発を期待したい。

■化学品など6事業を展開する総合商社

 首都圏・北陸地区およびベトナムを主要拠点として、6事業(化学品、空調設備工事、情報システム、樹脂・エレクトロニクス、エネルギー、住宅設備機器)を展開する総合商社である。
  
 12月19日には、医薬品原薬開発・製造の子会社アクティブファーマ・富山八尾工場における設備投資計画を見直し、設備投資額を増額して製造ラインの拡充を行うと発表した。

■19年3月期減益予想だが、2Q累計が計画超で通期も上振れ期待

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比2.7%増の830億円、営業利益が2.2%減の23億50百万円、経常利益が7.5%減の27億50百万円、純利益が22.8%減の16億40百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比6.9%増の401億24百万円、営業利益が0.2%増の7億47百万円、経常利益が6.5%増の10億70百万円、純利益が20.5%減の4億94百万円だった。売上高・利益とも計画超となり、営業・経常減益予想から一転して営業・経常増益で着地した。

 売上面では樹脂・エレクトロニクスの金型、情報システムの公共機関向けハードウェア案件、およびエネルギーの価格上昇などが寄与した。利益面では空調設備工事と住宅設備機器での施工管理が想定以上に順調だったことも寄与した。経常利益は営業外での持分法投資利益の増加も寄与した。通期予想も上振れ期待が高まる。

■株価は調整一巡して反発期待

 株価は12月20日に267円まで下押した。地合い悪も影響して年初来安値を更新する展開だが、調整一巡して反発を期待したい。12月20日の終値は273円、今期予想連結PERは約9倍、時価総額は約169億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る