【新規上場(IPO)銘柄】AmidAホールディングスは20日に上場、印鑑を中心としたECサイトを運営

株式市場 IPO 鐘

 AmidAホールディングス<7671>(東マ)は、12月20日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社グループは、同社と連結子会社2社(株式会社ハンコヤドットコム、株式会社AmidA)で構成されている。同社は、EC通販事業(印鑑及びスタンプを中心とした商材を自社グループサイトを中心としたインターネット通販サイトで販売)を展開するグループ会社の経営管理及びそれに付帯する業務を行っている。

 主に子会社の株式会社ハンコヤドットコムにおいて、一般消費者及び法人企業を対象に印鑑及びスタンプを中心としたEC通販事業を行っている。また、株式会社AmidAにおいて、WEBマーケティング分野におけるノウハウを活用し、ECサイトの集客・接客・データ分析・改善及び開発からシステム保守までWEBマーケティングの全プロセスをワンストップで提供するデジタルマーケティング事業を展開している。

 EC通販事業に特化した株式会社ハンコヤドットコムとEC通販事業に関わるWEBマーケティングに特化した株式会社AmidAという、それぞれ専門性をもったグループ会社が連携、グループ会社内で販売戦略の企画からECサイトの構築、広告・SEO対策等のサイト集客、EC通販事業(受注、製造、加工、発注、出荷)までを行う一気通貫型ECビジネスモデルを構築し、原価率の低減や当日又は翌日出荷を実現する体制を確立している。

 今2019年6月期第1四半期業績実績は、売上高5億7800万円、営業利益2900万円、経常利益2600万円、純利益1700万円に着地。

 今19年6月期業績予想は、売上高29億9600万円(前期比9.1%増)、営業利益3億2000万円(同0.8%増)、経常利益2億9800万円(同6.2%減)、純利益1億8400万円(同9.5%減)を見込む。上場で調達した資金は広告費のほか、印鑑製作の設備研究開発に充て、年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、上場初日の20日に公開価格1460円を6.3%上回る1552円で初値をつけ、同高値1560円と上昇後、同25日安値1030円と下げてモミ合っている。印鑑及びスタンプを中心とした商材のほか、名刺や封筒、表札、名入れカレンダーなど約20万アイテムを超える商品をインターネット通販サイトで販売し、それぞれの商材に特化した専門店サイトを運営することにより、より詳しい情報を提供しているが、グローバルに拡大するEC市場にも視野を広げ、事業拡大をする見通しで、今期予想PER13倍と割安感がある。1100円割れで下値を固めるか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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