30日上場のHeartseedは1548円(公開価格の34%高)で初値をつけ一時47%高

株式市場 IPO 鐘

■iPS細胞をベースに重症心不全の抜本的な治療法を目指す

 7月30日に新規上場となったHeartseed(ハートシード)<219A>(東証グロース)は、iPS細胞をベースにした再生医療による心筋再生医療の事業化に取り組み、取引開始から1時間のあいだ買い気配を上げ続け、午前10時4分に1548円(公開価格1160円の34%高)で初値をつけた。その後1709円(同47%高)まで上げる場面を見せて売買されている。

 「再生医療で心臓病治療の扉を開く」をミッションとして、心臓病の重大疾患のひとつである重症心不全の抜本的治療法を目指した心筋再生医療の事業化に取り組んでいる。慶應義塾大学医学部で20年以上の歳月を費やして積み上げてきた独創的なサイエンス・知財を元に、2015年に設立された。心筋細胞による再筋肉化(Remuscularization)には世界中の研究グループ・企業が開発を進めているが、まだ実現されておらず、同社は本治療法の世界初の実現を目指している。

 現在メインパイプラインである『HS-001』(他家iPS細胞由来心筋球の開胸投与による治療プログラム)開発の為の臨床試験LAPiS試験を実施中で、本治験で対象とする計10例の患者さんへの投与完了に向けて治験の組み入れを行っている。

 業績見通し(2024年10月期・個別、会社発表)は、売上高153百万円(前期比 55.6%減)、営業損失1965百万円(前事業年度は営業損失1459百万円)、経常損失1798百万円(前事業年度は経常損失1456百万円)、当期純損失1798百万円(前事業年度は当期純損失1473百万円)を見込んでいる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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