【株式評論家の視点】SKIYAKIは3月15日に本決算を発表、総会員数は順調に伸びる

株式評論家の視点

 SKIYAKI<3995>(東マ)は、2017年10月26日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、プラットフォーム事業、コンサート・イベント制作事業、旅行・ツアー事業を行っている。ファンのためのワンストップ・ソリューションプラットフォーム「SKIYAKI EXTRA」を中核として、アーティストに係るファンクラブサービス(FCサービス)、アーティストグッズ等のECサービス及び電子チケットサービス「SKIYAKI TICKET」、オンデマンドグッズサービス「SKIYAKI GOODS」、映画・映像製作、旅行・ツアー事業、コンサート・イベント事業を展開している。
 同社は、FCサービス、アーティストグッズ等のECサービス及び電子チケットサービス「SKIYAKI TICKET」の取扱いアーティスト数及び提供サービス数を増やし、取引規模を拡大させている。また、FC、EC、TICKET、旅行及びイベント等の既存サービスに加え、スマートフォン向けキャッシュレス決済サービス「SKIYAKI PAY」のリリースや、事業譲受によるライブ・イベントの同行者を探せるSNSサービス「AMIPLE」及び国内最大級の音楽ライブ情報サービス「LiveFans」
の取得、ファンの熱量を見える化する「bitfan」の機能を備えたファンクラブを誰でもすぐに開設できるオープン型ファンクラブサービスをローンチするなど、新たなサービスチャネルの展開を積極的に進めているほか、株式会社SKIYAKI LIVE PRODUCTIONと株式会社SKIYAKI APPSを連結子会社化、株式会社ピーリンクを持分法適用関連会社化する等、シナジー効果が見込まれる企業への積極的なM&Aを実施している。昨年12月31日現在におけるSKIYAKI(FC・ECサービス、T-FAN)、AMIPLE、LiveFansの総登録会員数は241万人、有料会員数は85万人を突破し順調に伸びている。

 前19年1月期第3四半期累計の業績実績は、売上高28億2000万円(前年同期比59.4%増)、営業利益1億0900万円(同34.4%減)、経常利益9600万円(同37.3%減)、純利益3500万円(同71.6%減)に着地。8-10月期業績実績は、売上高11億3800万円(同97.2%増)、営業利益3400万円(同21.4%増)、経常利益2700万円(同58.8%増)、純利益2700万円(同2.5倍)と上向いている。

 前19年1月期業績予想は、売上高37億5600万円(前期比51.0%増)、営業利益1億1100万円(同54.1%減)、経常利益1億1700万円(同45.6%減)、純利益4100万円(同77.2%減)を見込む。年間配当予想は、未定(同15円を実施)としている。

 株価は、2017年10月30日につけた高値1912円から18年12月28日に上場来安値383円まで調整を挟んで1月17日高値778円と買わた後、上げ一服でモミ合っている。総登録会員数は241万人、有料会員数は85万人を突破し順調に伸び、今20年1月期は増収増益に転じる見通しで、3月15日に予定される本決算の発表は注目される。26週移動平均線が上値抵抗線になっており、日柄調整が進むのを待つ段階だが、550円前後で下値を固めるようであれば、リバウンド狙いで買いを考えるところだろう。(株式評論家・信濃川)

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