三洋貿易の9月期第1四半期業績は増収・大幅増益、営業利益は35.8%増

■19年9月期増収増益を予想
 
 三洋貿易<3176>(東1)の19年9月期第1四半期連結業績の売上高は前年同期比18.2%増の224億94百万円、営業利益は同35.8%増の17億93百万円、経常利益は同29.7%増の18億21百万円、四半期純利益は同30.3%増の11億97百万円だった。

 各事業の取組みは、化成品では、売上高は83億16百万円(同7.1%増)、営業利益は5億13百万円(同6.1%減)だった。ゴム関連商品は、主力の自動車・家電・情報機器関連向け合成ゴムなどは堅調だったが、一部輸入品が低迷。化学品関連商品は、染料、畜産関連、接着剤などやアジア向け輸出関連が好調。米国・台湾向けの半導体関連商材などの販売も大きく伸長したが、中国での環境規制で、主力の塗料・インク関連などが低迷した。

 機械資材では、売上高は85億円(同29.1%増)、営業利益は11億43百万円(同44.1%増)となった。産業資材関連商品は、前期に引き続きシート用・内装用部品の販売で好調が続き、前年同期実績をさらに上回った。機械・環境関連商品も、木質ペレット製造案件が実現し、売上・利益ともに伸長した。科学機器関連商品は、表面物性機器やガス分析機器が好調に推移した。資源開発関連商品は、石油ガス・海洋開発分野が掘削プロジェクトの実現で好調に推移した。
 
 海外現地法人では、売上高は56億12百万円(同21.5%増)、営業利益は2億92百万円(同89.8%増)となった。SCOA(米国)は、自動車部材が低調で売上高は減少したが、販管費の減少などにより、利益面では前年同期を上回った。三洋物産貿易(上海)は、ゴム・化学品関連商品は低調。自動車部材が堅調で、販管費の大幅な減少もあり好調だった。 San-Thap(タイ)は、ゴム関連商品などが好調だった。
 
 今期(19年9月期)の業績見通しは、売上高を前期比8.3%増の850億円、営業利益を同6.4%増の56億円、経常利益を同3.1%増の57億50百万円、純利益を同7.3%増の39億円としている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る