うかいは22年3月期3Q累計経常・最終赤字大幅縮小、3Qは営業・経常・純利益とも黒字転換

(決算速報)
 うかい<7621>(JQ、新市場区分スタンダード)の22年3月期第3四半期累計業績(非連結)は、コロナ禍で厳しい状況が継続しているが、前年同期との比較では臨時休業の反動増などで2桁増収となり、経常・最終赤字が大幅に縮小した。第3四半期(10月~12月)は営業・経常・純利益とも黒字転換した。通期予想は引き続き未定としている。経済活動が徐々に回復に向かうことで23年3月期の収益回復基調を期待したい。なおコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。株価は小幅レンジでモミ合う展開が続いている。地合い悪化の影響は限定的だ。コロナ禍で厳しい状況は織り込み済みだろう。出直りを期待したい。

■22年3月期3Qは営業・経常・最終黒字転換

 22年3月期第3四半期累計の業績(非連結、収益認識会計基準適用だが損益への影響は軽微)は、売上高が前年同期比14.5%増の73億52百万円、営業利益が8億09百万円の赤字(前年同期は8億03百万円の赤字)、経常利益が2億48百万円の赤字(同7億90百万円の赤字)、四半期純利益が2億75百万円の赤字(同11億3百万円の赤字)だった。

 コロナ禍で厳しい状況が継続しているが、累計ベースの前年同期との比較では前年の臨時休業(20年4月~5月)の反動増などで2桁増収となり、経常・最終赤字が大幅に縮小した。事業別売上高は事業本部(飲食事業部、物販事業部)が15.1%増の67億75百万円、文化事業(箱根ガラスの森)が7.2%増の5億77百万円だった。

 営業外収益では助成金収入が増加(前期は54百万円計上、今期は5億69百万円計上)した。特別利益では前年同期に計上した災害による保険金収入1億23百万円および助成金収入1億75百万円が剥落した。特別損失では前年同期に計上した臨時休業による損失5億58百万円が剥落した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高20億46百万円、営業利益5億01百万円の赤字、経常利益4億59百万円の赤字、四半期純利益4億63百万円の赤字、第2四半期は売上高が19億78百万円、営業利益5億78百万円の赤字、経常利益1億61百万円の赤字、四半期純利益1億65百万円の赤字、第3四半期は売上高33億28百万円、営業利益2億70百万円の黒字、経常利益3億72百万円の黒字、四半期純利益3億53百万円の黒字だった。第3四半期は営業・経常・純利益とも黒字転換した。

 通期予想は引き続き未定としている。経済活動が徐々に回復に向かうことで23年3月期の収益回復基調を期待したい。なおコミットメントライン契約を締結・更新しているため資金面の不安はない。

■株価は出直り期待

 株価は小幅レンジでモミ合う展開が続いている。地合い悪化の影響は限定的だ。コロナ禍で厳しい状況は織り込み済みだろう。出直りを期待したい。2月9日の終値は3025円、時価総額は約159億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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