ウィルグループは急伸、19年2月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 ウィルグループ<6089>(東1)は、派遣・請負の人材サービスを展開している。19年3月期第3四半期累計は減益だったが、四半期ベースで第3四半期は増益だった。そして通期増益予想である。株価は第3四半期の増益を好感して急伸した。出直りを期待したい。

■派遣・請負の人材サービスを展開

 セールスアウトソーシング事業、コールセンターアウトソーシング事業、ファクトリーアウトソーシング事業、介護ビジネス支援事業、海外HR事業、スタートアップ人材支援事業など、派遣・請負の人材サービスを展開している。

 19年1月にはHR領域の有望ベンチャーに投資する2号ファンドを設立した。またシンガポールの子会社WAPがシンガポールのCCGを子会社化した。

■19年3月期増収増益予想、3Q累計で減益だが3Qは増益

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比26.3%増の1000億円、営業利益が7.5%増の26億円、経常利益が6.6%増の26億円、純利益が11.6%増の13億50百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比33.8%増の762億90百万円、営業利益が6.0%減の19億54百万円、経常利益が5.1%減の19億69百万円、純利益が3.5%減の10億09百万円だった。

 累計ベースでは減益だが、四半期別に見ると第3四半期の経常利益は12.4%増の8億72百万円で、回復傾向となった。コールセンターアウトソーシング事業、ファクトリーアウトソーシング事業が牽引した。また第3四半期累計の進捗率は売上高76.3%、営業利益75.2%、経常利益75.8%、純利益79.2%と順調である。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は急伸

 株価は1月4日安値763円から切り返し、さらに第3四半期の増益を好感して急伸した。2月8日にはストップ高の1081円まで急伸した。出直りを期待したい。2月8日の終値は1081円、今期予想連結PERは約18倍、時価総額は約240億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る