セルシードの18年12月期決算は各利益とも黒字転換

■2019年12月期から3ヵ年の中期経営計画を発表

 セルシード<7776>(JQG)は15日に、18年12月期連結業績を修正、各利益とも黒字転換とし、また併せて中期経営計画を発表した。

 売上高は前回予想を1億44百万円下回る10億26百万円(前期比9億41百万円増)、営業損益は同1億20百万円上回る1億40百万円(前期は10億24百万円の赤字)、経常損益は同90百万円上回る1億40百万円(同9億64百万円の赤字)、最終損益は同89百万円上回る1億29百万円(同9億66百万円の赤字)へと修正した。

 売上高は、再生医療支援事業では17年12月期とほぼ同水準の推移だったが、細胞シート再生医療事業では、台湾企業 (MetaTech社)の他に契約締結に至った案件はなく一部業績予想を下回った。 また利益面では、開発業務委託費用や細胞培養施設の維持費用等の支出額が当初想定を下回ったことで業績予想を上回った。

 また、併せて中期経営計画(19年~21年)を発表。事業展開として、食道再生上皮シートの日本での22年承認取得・販売開始、軟骨再生シートの21年治験開始に向けた開発を加速、食道再生上皮シートおよび軟骨再生シートに続く次期品目の開発に着手、細胞シート再生医療および支援製品の組織・インフラ体制を構築、再生医療支援製品の新製品開発推進・収益機会獲得、日本発細胞シート工学の世界展開のための事業提携の積極推進・収益拡大としている。

 今期19年12月期の業績予想(計画)は、売上高3億円、営業利益11億円の赤字、経常利益11億円の赤字、純利益11億円の赤字とし、今後の業績目標は、20年12月期の売上高3億50百万円、営業利益13億円の赤字、経常利益13億円の赤字、純利益13億円の赤字、そして21年12月期の売上高20億円、営業利益3億円、経常利益3億円、純利益2億25百万円としている。

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