エランは調整一巡して上値試す、19年12月期2桁増収増益・増配予想、さらに上振れの可能性

株式市場 銘柄

 エラン<6099>(東1)は介護医療関連事業として「手ぶらで入院、手ぶらで退院」できるCSセット(入院セット)を展開している。契約施設数・利用者数が増加基調であり、19年12月期2桁増収増益・増配予想である。期初時点では保守的な予想を公表する傾向が強く、通期予想は上振れの可能性が高いだろう。株価は高値圏でのボックス展開だが、調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■CSセット(入院セット)を展開

 介護医療関連事業として「手ぶらで入院、手ぶらで退院」できるCSセット(入院セット)を展開している。契約施設(病院・介護老人保健施設等)数および利用者数は増加基調である。

 18年11月には、海外展開を視野に入れてインドの医療関連商品卸会社BIHS社へ出資、日本総険(香川県高松市)と業務提携してCSセットLC(ロスコントロール)入院保証を開発、18年12月には営業推進を目的としてポプラ<7601>と業務提携した。また19年4月には個人請求・カスタマーサポート部門を分社化してエランサービスを設立する。

■19年12月期2桁増収増益・増配予想、さらに上振れの可能性

 18年12月期の連結業績は、売上高が17年12月期比20.2%増の185億85百万円、営業利益が40.1%増の12億78百万円、経常利益が38.9%増の12億82百万円、純利益が31.6%増の8億65百万円だった。契約施設数・利用者数が順調に増加し、生産性向上も寄与して大幅増収増益だった。配当は6円増配の年間14円(期末一括)とした。

 19年12月期連結業績予想は、売上高が18年12月期比15.7%増の215億円、営業利益が11.8%増の14億30百万円、経常利益が11.5%増の14億30百万円、純利益が12.1%増の9億70百万円としている。配当予想は19年1月1日付株式2分割換算後で2円増配の年間9円(期末一括)としている。

 人件費・採用費・配送委託外注費の増加などで利益率が若干低下するが、契約施設数・利用者数が順調に増加し、生産性向上も寄与して2桁増収増益・増配予想としている。期初時点では保守的な予想を公表する傾向が強く、通期予想は上振れの可能性が高いだろう。

■株価は上値試す

 株価(19年1月1日付で株式2分割)は高値圏でのボックス展開だが、調整一巡して上値を試す展開が期待される。2月25日の終値は1473円、今期予想連結PERは約46倍、時価総額は約446億円である。

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