【新規上場(IPO)銘柄】ブリッジインターナショナルは3日にマザーズに上場、AIサービスの本格展開に期待感

株式市場 IPO 鐘

 ブリッジインターナショナル<7039>(東マ)は、10月3日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、BtoB企業(法人を対象に商品、サービスを提供する企業)に対して「インサイドセールス」(顧客には訪問せず電話やメールを活用して営業活動を行う手法)の導入による法人営業改革の支援を実施している。営業プロセス毎に従来の訪問型営業担当者(Field Sales)と顧客には訪問せずに電話やメールなどで営業活動するインサイドセールス担当者(Inside Sales)とで分業を行い、効率的で機能的な営業活動を提案し、営業改革を実現するサービスを展開している。

 成長戦略として、既存インサイドセールス事業の拡大とAIの活用によるデジタルインサイドセールスの本格展開に取り組んでいる。既存インサイドセールス事業の拡大では、収益拡大余地のある顧客業態での事業展開と強固な顧客基盤・アライアンスを活かしたセミナーやWebによる啓蒙・営業活動を推し進めている。AIの活用によるデジタルインサイドセールスの本格展開では、ツールラインナップ拡充に伴う、幅広いクライアントニーズの享受する大型AIサービスを提供し、AIサービスの本格展開によるストック収益の拡大を図っている。


 今2018年12月期第2四半期業績実績は、売上高14億3700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億6700万円、純利益1億1100万円に着地。

 今18年12月期業績予想は、売上高29億1000万円(前期比4.5%増)、営業利益3億3300万円(同13.2%増)、経常利益3億0800万円(同3.7%増)、純利益2億円(同2.0%増)を見込む。上場で調達資金はシステム開発費やAI活用サービスの宣伝費等に充てる計画で、年間配当予想については、無配を予定している。

 株価は、上場2日目の10月4日に公開価格2310円の2.13倍相当の4920円で初値をつけ、同5日高値6620円と上昇。同16日安値4015円と売られている。AIサービスの本格展開によるストック収益の拡大に対する期待感があり、中長期的な成長は見込まれるが、目先は換金売りに押されており、需給が改善するか見極めるところだろう。(株式評論家・信濃川)

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