サインポストは調整一巡して戻り試す、19年2月期増収増益予想で20年2月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

 サインポスト<3996>(東マ)は、システム開発コンサルティングや小売店舗向けAI無人レジシステムなどを展開している。19年2月期増収増益予想である。20年2月期も収益拡大を期待したい。キャッシュレス関連が注目テーマであり、株価は調整一巡して戻りを試す展開が期待される。

■システム開発コンサルティングや小売店向けAI無人レジシステムなど展開

 金融機関向けを中心とするシステム開発コンサルティング事業、事業性評価サービスなどのソリューション事業、AI(人工知能)技術を活用した小売店舗向け無人レジシステムのイノベーション事業を展開している。

 小売店舗のレジ無人化を目指し、画像認識技術とAI技術を活用したワンダーレジ(設置型AIレジ)とスーパーワンダーレジ(AI無人決済レジシステム)の展開を推進している。

 18年6月大手企業の社内弁当販売にワンダーレジ3台を導入して実利用を開始、18年9月JCBと共同でワンダーレジを利用した店舗支援の実証実験を開始、18年10月JR東日本<9020>およびJR東日本スタートアップと共同で赤羽駅においてスーパーワンダーレジを導入した店舗の実証実験を開始した。19年4月にはポプラ<7601>と生活彩家貿易センタービル店でワンダーレジを設置した店舗運営試行を開始する。

 また19年2月にはJR東日本スタートアップと、スーパーワンダーレジを利用した無人決済店舗の事業化に向けて合弁会社を設立することで基本合意した。

■19年2月期増収増益予想、20年2月期も収益拡大期待

 19年2月期非連結業績予想は売上高が18年2月期比3.4%増の31億26百万円、営業利益が8.3%増の4億01百万円、経常利益が11.4%増の3億98百万円、純利益が5.5%増の2億58百万円としている。主力のコンサルティング事業で、金融機関を中心とした既存案件の継続的な受注、および新規案件の獲得を見込んでいる。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比3.1%減の14億23百万円、営業利益が18.8%増の1億66百万円、経常利益が21.0%増の1億65百万円、純利益が11.2%増の1億10百万円だった。コンサルティング事業が28.1%増収と牽引して2桁増益だった。通期ベースで好業績が期待される。20年2月期も収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡して戻り試す

 株価(18年3月1日付で株式4分割)は2月の直近安値2970円から切り返しの動きを強めている。キャッシュレス関連が注目テーマであり、調整一巡して戻りを試す展開が期待される。3月12日の終値は3475円、前期推定PERは約137倍、時価総額は約372億円である。

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