ソーバルは請負比率の拡大など進め2期ぶりの最高益更新をめざす

株式市場 銘柄

■滝川クリステルさんに挑戦状?、マニュアル制作の分野にも積極展開

 組み込みソフト開発などのソーバル<2186>(JQS)は今期(2020年2月期)、引き続き売上高に占める請負比率の割合の拡大を進めるほか、対象分野別では、臨床試験における統計解析分野、マニュアル制作の分野にも積極展開する。IoT関連分野や自動運転関連分野は引き続き拡大する見通し。連結業績見通しは、売上高を81.96億円(前期比0.1%の増加)とし、営業利益は6.30億円(同1.4%の増加)、親会社に帰属する純利益は4.60億円(前期比10.1%の増加)、予想1株利益は56円32銭。純利益などは2期ぶりの最高更新となる。

 売上高に占める請負比率と派遣比率の割合は、前期・19年2月期末で請負が53%、派遣が47%だった。これを、数年後には請負60%台に拡大する計画だ。請負業務は、コスト管理などに自社の裁量の余地が大きく、機動的な展開もでき、相対的に利益率が高いという。このような戦略により、連結業績ベースでの売上高/営業利益率を、「前期末の7.6%から数年先には10%台にまで拡大する」(推津敦社長)とした。

 同時に、手掛ける対象分野の拡大・深堀りも推進する。自動運転分野など、積極的な研究開発投資が行われている新規技術分野における取引の拡大、マニュアル制作分野、臨床試験(治験)における統計解析分野、品質評価分野での顧客開拓を進めるなど、全社的な収益基盤の強化に向けた取り組みを推進。マニュアル制作分野二ついては、「滝川クリステルさんのところなどとバッティングするかもしれないが、積極的に取り組みたい」(推津社長)とした。

 前期・2019年2月期の連結業績は、売上高が前年同期比0.4%減の81.90億円、営業利益が同6.0%増の6.21憶円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1.7%減の4.17憶円だった。(HC)

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