プラマテルズの19年3月期連結業績は売上高、営業・経常利益共に前年同期を上回る

■当初予想を上回って着地したことから年間配当は23円と2円の増配

 プラマテルズ<2714>(JQS)の19年3月期連結業績は、売上高、営業・経常利益共に前年同期を上回った。

 主力の精密機器・家電分野及び成長分野としている医療資機材が引き続き伸長し、 海外法人及び国内子会社の業績も好調に推移した。

 その結果、売上高650億96百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益12億33百万円(同2.7%増)、経常利益11億47百万円(同0.9%増)、純利益7億29百万円(同1.4%減)となった。

 売上については、ナフサ価格や需給逼迫状況からくる原料高もあり増収となった。

 利益面については、販売費及び一般管理費も売上高の増加に伴い、人材投資及びモノの逼迫した需給環境への対応等により増加したものの、営業利益、経常利益、税引き前利益は増益となった。しかし、純利益は法人税が増加したことで減益となった。

 しかし、19年3月期連結業績は、当初予想を上回って着地したことから、年間配当は23円と2円の増配となった。

 今期20年3月期連結業績予想については、米中貿易協議の行方が不透明であり、中国やその影響を被るアジア地域への波及が懸念されることから、減収減益を見込んでいる。

 ちなみに、20年3月期連結業績予想は、売上高630億円(前期比3.2%減)、営業利益11億30百万円(同8.4%減)、経常利益10億70百万円(同6.8%減)、純利益7億円(同4.1%減)を見込んでいる。

 しかし、米国によるイランの経済制裁の影響で、原油価格の上昇も予想されることから、ナフサ価格の上昇も見込まれる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る