【編集長の視点】ハピネットは利益下方修正で年初来安値更新も売り上げの上方修正を手掛かりに逆張りも交錯

 ハピネット<7552>(東1)は、平成最終売買日の4月26日に24円安の1318円と反落して引け、前場取引時間中には1310円と売られ4月23日につけた年初来安値1316円を更新した。同社株は、10連休明け後の5月13日に3月期決算の発表を予定しており、それに先立って4月11日に2019年3月期業績を下方修正し、減益転換したことで年初来安値を更新、この安値水準で下げ渋っていたが、10連休を控え再びポジション調整の売り物に押された。ただ2019年3月期の売り上げは上方修正しており、利益の下方修正は一過性の要因によるものとして、5月13日の2020年3月期の業績ガイダンスへの期待も底流し逆張りの買い物も交錯し、26日大引けではザラ場の年初来安値から小戻した。


――――下方修正要因は一過性で5月14日予定の2020年3月期の業績ガイダンスに関心――――

 同社の2019年3月期業績は、売り上げを期初予想より100億円上方修正して2400億円(前期比14.5%増)としたが、利益はすべて5億円下方修正し、営業利益45億円(同6.3%減)、経常利益43億円(同2.1減)、純利益27億円(同33.0%減)と減益転換した。利益は、同社のオリジナル玩具を中心に滞留在庫の評価損失を計上したことが、下方修正要因となった。ただこの損失計上は期末の一過性の要因となる可能性があり、とくに2019年3月期は、昨年9月に第2四半期(2018年4月~9月期、2Q)累計を引退した安室奈美恵関連の音楽商材の好調推移を要因に上方修正しただけに、2020年3月期業績の持ち直し期待も高めている。5月13日の3月期決算発表時の今2020年3月期の業績ガイダンスが関心を集めることになる。

 また配当も、前2019年3月期に普通配当40円に設立50周年の記念配当10円を上乗せし年間50円(前々期は普通配当30円に特別配当10円を上乗せして年間40円)へ増配したが、今2020年3月期の配当動向も要注目となる。

――――PER10倍台、PBR0.7倍と売られ過ぎでまず年初来高値奪回にチャレンジ――――

 株価は、昨年9月の前期2Q累計業績の上方修正で2000円大台にタッチし、12月末に世界同時株安に巻き込まれて1262円まで大きく調整し、下げ過ぎ訂正に前期配当の増配を歓迎した期末の配当権利取りがオンして今年3月央の年初来高値1700円まで34%高したが、前期業績の下方修正で年初来安値1310円まで再調整した。ただ下方修正の前期実績ベースでもPERは10倍台、PBRは0.7倍、配当利回りは3.79%と売られ過ぎを示唆しており、今年2月~3月相場の再現を期待し底上げに再発進、まず年初来高値1700円奪回にチャレンジしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■「ちきゅう」を投入、令和8年1月から2月にかけて実証  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム…
  2. ■人工知能基本計画が始動、利活用から開発への循環促進、世界最先端のAI国家を標榜  政府は12月2…
  3. ■222社分析で売上2兆円台復帰、利益は1,435億580万円へ倍増  東京商工リサーチ(TSR)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  2. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…
  3. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  4. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…
  5. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  6. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る