KUDANが急伸、前期の営業益黒字化に続き今期は74%増加を見込む

株式市場 銘柄

■「脳」に相当するAIと並んで注目の「眼」(AP:人工知覚)に脚光

KUDAN(くだん)<4425>(東マ)は5月13日、急伸し、前場12%高の2万500円(2150円高)まで上げて後場も2万円をはさんで活況高となっている。2018年12月に上場し、2019年3月期の連結決算を5月10日に発表。売上高が前期比83.8%増加し、各利益とも大幅に増加したほか、今期・20年3月期の見込みも売上高を72.8%の増加、営業利益を73.8%の増加としたため、注目殺到となった。

 コンピュータやロボットの「眼」に相当するAP(人工知覚)のアルゴリズムを専門とする DeepTech(深層技術)の研究開発を行い、「脳」に相当するAI(人工知能)と並んで相互補完するDeepTech(深層技術)として注目されている。19年3月期は「KudanSLAM」のライセンス提供数や、研究開発の進展にともなうマイルストーン収入などが大きく伸び、「本格的なマネタイズ期に入ることができた」(同社)。営業利益は前期の小幅赤字から1.23億円の黒字となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前期の約34倍の1.03億円となった。

 今期は、引き続き新規のライセンス提供やマイルストン収入が大きく拡大する見込みとし、連結業績見通しは、売上高が6.50億円(19年3月期比72.8%の増加)、営業利益は2.13億円(同73.8%の増加)、親会社株主に帰属する2.13億円(同2.1倍)、1株利益は30円92銭とした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る