【狙い場・買い場】横浜ゴムは高値から1カ月経過、ROE、PERで割安

狙い場・買い場

横浜ゴム<5101>(東1)は、連続営業最高益更新見通しで割安感があり、海外納入比率の高まりに期待がかかることから注目したい。

同社は、タイヤ(乗用車用、トラック・バス用、小型トラック用、建設車両用、産業車両用などの各種タイヤ・チューブ、アルミホイール、自動車関連商品)、工業品(コンベヤベルト、防舷材、マリンホース、橋梁用ゴム支承、ハイウェイジョイント、産業用空気バネ、防音・防振商品、福祉関連商品、シーリング材、ウレタン塗膜防水材、接着剤、各種高圧ホース、カップリング)、その他(ラバトリーモジュール、ウォータータンク、カップリング等航空部品、ハードコート、高熱伝導材、太陽電池用シール材、LED封止材等電材、スポーツ用品、情報処理サービス、不動産賃貸)などを手掛けている。

今2015年12月期第2四半期業績予想は、売上高3070億円(前年同期比8.1%増)、営業利益240億円(同1.8%増)、経常利益170億円(同24.8%減)、純利益105億円(同41.5%減)を見込んでいる。第2四半期配当は12円を予定している。

通期業績予想は、売上高6730億円(前期比7.6%増)、営業利益640億円(同8.4%増)、経常利益545億円(同2.3%減)、純利益360億円(同11.1%減)と連続営業最高益更新を見込んでいる。年間配当は14円を予定している。創業100周年にあたる2017年度に売上高7700億円、営業利益800億円、営業利益率10.4%を目指す中期経営計画フェーズⅣに取り組んでいる。

株価は、3月9日に年初来の高値1288円と買われた後、4月1日安値1195円と短期調整を挟んで切り返す動きとなっている。中期経営計画フェーズⅣにおいて、グローバルOE(新車装着)市場への注力を掲げているが、同社が持つ、最高レベルの低燃費タイヤ技術は、日系自動車メーカー各社に加え、欧米のプレミアム自動車メーカーに数多く納入しているが、中国ビッグ5の一角である長安汽車への納入も始まっている。海外納入比率は2017年には半数超、2020年には7割前後まで高める計画で成長が続くと期待される。

今期予想ROEは11.1%と高く、同PER12倍台と割安感がある。13年5月高値1312円抜けとなれば、上昇基調を強める可能性があり、押し目は注目されそうだ。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る