【狙い場・買い場】新生マルハニチロに注目、純益3.1倍へ、期末一括30円配当

狙い場・買い場

マルハニチロ<1333>(東1)は、2日に発表した今3月期第3四半期決算が通期計画に対して高進捗から業績上ブレ期待が高まっており、押し目に注目したい。

昨年4月1日、マルハニチログループ6社を統合し、「マルハニチロ株式会社」が新生スタート。漁業、養殖、水産物の輸出入・加工・販売、冷凍食品・レトルト食品・缶詰・練り製品・化成品・飲料の製造・加工・販売、食肉・飼料原料の輸入、食肉製造・加工・販売を行っている。

同社社グループは、中期4か年経営計画「Challenge toward 2017」(2014-2017)で掲げた信頼回復と成長戦略の遂行に向け、品質保証体制の強化及び危機管理体制の再構築に取り組む一方、豪州漁業 会社の子会社化による水産資源アクセスの基盤強化を進めるなど、グローバル領域での収益拡大に取り組んでいる。

2015年3月期・第3四半期業績は、売上高が6679億4200万円(前年同期比1.4%増)、営業利益が97億7900万円(同21.3%減)、経常利益が121億3500万円(同20.4%減)、純利益が87億7800万円(同42.6%増)に着地。

漁業・養殖事業、商事事業が低調だったが、海外事業で海外ユニットが水産原料の日本からの輸出増加、及びタイで製造している欧米向けペットフード等の販売好調に加え、子会社化した豪州漁業会社の業績が寄与。加えて、一昨年末に発生した農薬混入事件に伴い計上した製品回収費用などの特別損失がなくなったため純利益を押し上げた。純利益は通期計画に対する進捗率が87.8%と順調に推移。

通期業績予想は、売上高が8500億円(前期比0.2%減)、営業利益が110億円(同3.5%増)、経常利益が100億円(同28.3%減)、純利益が100億円(同3.1倍)を見込んでいる。年間配当は期末一括30円を予定している。第3四半期業績は順調に推移しており、業績上ブレ期待が高まっている。

株価は、1月5日につけた昨年来の高値1830円から同22日安値1661円まで調整を挟んで上昇。3日は1758円。

農薬混入の問題によって大きく揺らいだグループの社会的信頼を回復するため、第三者検証委員会の提言等を受け、各種課題に対する再構築案の検討を指示する「危機管理再構築委員会」を設置し、信頼の回復に努めていることが評価されるほか、欧州、ASEAN、オセアニアでの販売拡大に加え、完全養殖のクロマグロは2016年から出荷の見込みで今後の展開に期待感がある。

今期予想PER8倍台と割安感があり、押し目は注目されそうだ。(N)

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