【業績でみる株価】住友ゴムは3段上げが近そうだ、2500~2700円が目標に

業績で見る株価

住友ゴム工業<5110>(東1・売買単位100株)は、13週線に沿った堅実な上昇展開となっている。年初来高値は3月31日の2313円で直近10日終値は2252円。

同社は「ダンロップ」、「ファルケン」といった有名ブランドを展開する国内で第二位の大手タイヤメーカーだ。ゴルフ用品などスポーツ用品も手掛けている。最近では米国でのタイヤ販売競争激化で苦戦を強いられているが、新興国向けの需要増加や欧州向けの販路拡大、さらには原油安による原料価格の低下などで、業績は堅調だ。

2015年12月期の業績を会社側は売上高9000億円(前期比7.4%増)、営業利益900億円(同4.3%増)、経常利益880億円(同横ばい)、当期純利益550億円(同3.4%増)を確保すると予想している。しかし、大手外資系証券では営業利益970億円(同12.5%増)を達成すると予測、さらに2016年12月期には1000億円が期待できるという。

株価は円安メリット銘柄として注目され、2014年10月の1411円をスタートに12月には1939円の高値を付け上昇波動第1段となった。その後、1800円どころのもみ合い後、2015年3月に2240円まで買い進まれ第2段の上昇波動形成となった。そして、第3段の上昇波動入りが目前に迫っているとみられる。

PERは10.7倍と、ブリヂストンの12倍、横浜ゴムの同11.7倍に比べて低い。しかも配当利回りが2.22%と高いことも魅力で、外国人投資家も同社株に対して高い関心を寄せている模様だ。信用買い残高も直近で23万株強と、ピーク時に比べて7割強も減少しており、シコリ玉は解消の方向にある。ひと波動はだいたい300円から500円という同社株の習性から推測すると、次の目標値は2500円から2700円となりそうだ。

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