【業績でみる株価】日本マクドナルド株価は悪材料をかなり織り込む、一部製品に上向きの兆し

日本マクドナルドホールディングス 2702

業績でみる株価 日本マクドナルドホールディングス<2702>(JQ・売買単位100株)は、3月の既存店売上高が前年同月比29.3%減となり、販売低迷が続いていると発表した。これを受けて株価は軟調。しかし、1月13日の安値2451円が下値岩盤となり、大きく崩れることはないようだ。

2014年7月の使用期限切れ鶏肉問題が表面化してから異物混入も発覚し客離れが深刻化。2015年3月における既存店の売上高は前年同月比29.3%減(2015年1月38.6%減、2月28.7%減)と、14カ月連続の減少を余儀なくされた。ちなみに客数も1月28.5%減から2月は19.1%減といったんは持ち直すかに見えたが3月23.5%減と減少幅を拡大した結果となった。

これに対して会社側は「3月はロコモコバーガーやハッピーセットドラえもんの売れ行きが計画を上回ったが、昨年のマーケティング施策との差や前年同月に比べ土日祝日が2日少なかったことが影響した」と説明している。

いずれにしても、客離れがいつ止まるのかは現段階では定かではない。つれて業績も厳しい。2014年12月期の経常段階で79億7000万円の赤字に続き、2015年12月期も利益は赤字となりそうだ。

株価は2014年12月の2730円高値から2015年1月2451円まで下げた。その後、株価はやや持ち直し3月には2600円前後まで回復している。そして、今月8日に既存店の売上高を公表したわけだが、これを受けて株価は売られ気味で推移したものの、2600円を大きく割り込むような下げとはなっていない。悪材料に対して打たれ強くなったとの印象がある。

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