ワールドは上値試す、20年3月期増益予想

株式市場 銘柄

 ワールド<3612>(東1)は総合アパレル大手である。M&Aを積極活用してファッション業界における総合サービス企業グループへの進化を目指している。20年3月期増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は5月の戻り高値から反落したが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。

■総合アパレル大手

 総合アパレル大手で18年9月東証1部に再上場した。M&Aを積極活用して非アパレル分野にも事業領域を広げ、ファッション業界における総合サービス企業グループへの進化を目指している。

 セグメント区分(20年3月期から)は、各種アパレルブランド・ライフスタイルブランドやM&A・バリューアップおよびポートフォリオ管理のブランド事業、BtoBソリューションにおいてEコマース運営受託やデジタルソリューションを展開するデジタル事業、生産・販売プラットフォームの外部企業へのオープン化を推進するプラットフォーム事業としている。

■20年3月期増益予想

 20年3月期連結業績予想(IFRS)は、売上収益が19年3月期比0.1%増の2500億円、コア営業利益が7.2%増の175億円、営業利益が12.0%増の166億円、親会社所有者帰属当期利益が7.6%増の99億円としている。

 トランスフォーメーション・フェーズの最終年度と位置付け、デジタルおよびM&Aへの先行投資で利益成長率が鈍化するが、持続的な増益基調を保持し、21年3月期以降の更なる利益成長に備えるとしている。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は5月の戻り高値2475円から反落したが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。6月24日の終値は2040円、今期予想連結PERは約7倍、時価総額は約702億円である。

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