日本エンタープライズの19年5月期は営業利益率の改善により、営業・経常利益共に2ケタ増益

■いなせりのソフトウェア資産の減損損失45百万円を特損として計上

 日本エンタープライズ<4829>(東1)の19年5月期は当初予想を下回るものの、営業利益率の改善により、営業・経常利益共に2ケタ増益となった。

 19年5月期連結業績の売上高は、18年2月に事業譲渡した広告代理サービスの売上消失分を補うまでに至らなかった他、いなせりの売上高が計画を下回ったこと等から、11日に売上高を4億81百万円、営業利益を42百万円、経常利益を52百万円、純利益を77百万円下方修正した。

 その結果、19年5月期連結業績は、売上高34億13百万円(前年同期比12.3%減)、営業利益2億42百万円(同38.5%増)、経常利益2億92百万円(同13.7%増)、純利益97百万円(同41.1%減)となった。最終利益が大幅減益となったのは、いなせりのソフトウェア資産の減損損失45百万円を特損として計上したこと等が主な要因となる。

 いなせりに関しては、16年11月7日に予定されていた豊洲市場への移転が延期となった影響を受け、事業計画が大幅に遅れる結果となった。その後、18年10月11日の豊洲市場開場とともに、対象顧客層の拡大、取扱量の増大を図る等事業の拡大に取り組んでいる。

 以上のような外部要因もあり、計画を下回る結果となった。

 しかし、今期20年5月期は、売上高38億50百万円(前期比12.8%増)、営業利益2億75百万円(同13.5%増)、経常利益3億円(同2.5%増)、純利益1億60百万円(同63.6%増)と増収増益を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る