パシフィックネットが戻り高値を更新、今期も2ケタ増益の見通しなど好感

■世界的な廃プラ問題にリユースのリーディング企業として率先対応

パシフィックネット<3021>(東2)は7月17日、大きく出直り、一時10%高の1049円(95円高)まで上げて戻り高値を更新した。16日の夕方、5月決算と中期計画などを発表。連結営業利益は2019年5月期に3.10億円(前期比30.4%の増加)となり、今期・20年5月期の見通しを4.0億円(同28.7%の増加)とした。連続の大幅増益に注目集中となった。

 前5月期は、IT機器を使用する法人などに向けて新規導入から運用管理、排出・適正処分までのライフサイクル全般をワンストップで支援するLCMサービス(ライフサイクル・マネジメント)サービス事業が一段と拡大し、ストック型収益構造の構築がさらに進んだ。親会社株主に帰属する当期純利益は、前5月期が1.92億円(同21.1%の増加)となり、今期の見通しは2.50億円(同30.1%の増加)、予想1株利益は48円31銭。

 中期計画では、世界的な廃プラ問題と一昨年の中国等の廃プラ輸入禁止により、プラスチックを多く含むIT機器の海外輸出が難しい状況となっていることを踏まえ、適正処分サービス(リマーケティング事業)の先駆者・日本のビジネスユースの排出市場におけるリーディングカンパニーとして、世界的な環境問題への対応を進めていくとした。(HC.)

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