テクマトリックスは逆行高し年初来の高値、第1四半期の営業利益58%増加

■提携や連携、データ利活用、金庫株の活用を視野に入れたM&Aなども推進

テクマトリックス<3762>(東1)は8月1日、大きく上値を追い、10時にかけて2304円(118円高)前後まで上げ、年初来の高値を更新している。7月31日の取引終了後に第1四半期(2019年4月~6月)の連結決算を発表し、前年同月比で売上高が12%増加し営業利益は58%増加。注目集中となった。

 第1四半期は、情報基盤事業で保守、運用・監視サービスの受注に加え、医療IT分野を展開するグループ会社NOBORI、医知悟でのサービス拡大などにより、「ストック型」の収益拡大に向けた取り組みを加速させた。また、「マイクロソフトオフィス365(Microsoft Office365)向けに、独自クラウドサービス「テクマクラウド」を活用した自動制御ソリューションなども積極注力。営業利益は前年同期比58.2%増加して5.59億円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は同73.1%増加して3.69億円となった。

 通期の連結業績見通しは、期初に示した予想を継続し、売上高は268.0億円(前期比5.4%の増加)、営業利益は24.6億円(同1.7%の増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は16.0億円(同8.8%の増加)、1株利益は80円52銭。

 18年5月に策定した新中期計画「GO BEYOND 3.0」」に追加的な戦略を加え、事業運営体制の多様化(資本提携、業務提携、大学・研究機関との連携、オープンイノベーション)、データの利活用(ビッグデータ解析、AIの利用を含む)、BtoC(消費者向けビジネス)への参入、M&A(金庫株の活用を視野)、などを進めており、新たな事業展開に関する期待も強いものがある。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■60億円の設備投資と記念商品で90年の歴史を祝う  ニッカウヰスキーの創業90周年を機に、アサヒ…
  2. ■12フィートコンテナ80個積載、迅速な物資輸送を実現  センコーグループホールディングス(センコ…
  3. ■主要アパレルブランドのさらなる成長と周辺事業への拡張を目指す  三井物産は6月3日、アパレルブラ…
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■熱中症予防対策で家電メーカーや家電量販店も注目  今週の当コラムでは、「確トラ」と「もしハリス」…
  2. どう見るこの相場
    ■予想可能性相場は意外とロングランとなる可能性も  「一難去ってまた一難」である。前週7月第3週は…
  3. ■割安な6銘柄が33%上昇!今後も高騰期待株続々浮上  東証の集計によれば、2005年以降、今年7…
  4. ■サマーラリー目前!投資家は今こそ2年スパンで考えるべき  「株価は半年先を予測する」といわれる。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る