三菱ガス化学は一時ストップ高、中期計画で総還元性向を引き上げ「累進配当方針」を採用

■2026年度の営業利益は850億円(23年度比79.6%増)めざす

 三菱ガス化学<4182>(東証プライム)は5月13日、買い気配を上げてストップ高の3370円(500円高、17%高)で始まり、その後は売買交錯だが上場来の高値3555円(2018年1月)に向けて急伸相場となっている。前取引日の10日に発表した2024年3月期の連結決算は親会社株主に帰属する当期純利益が前期比20.9%減となり、今期・25年3月期の予想は18.5%増。同時に、新中期計画『GrowUP2026』を発表し、株主還元の総還元性向を前計画の40%から50%に引き上げ「累進配当方針」を採用するとしたことなどが好感されている。

 新中期計画では、新たな株主還元方針として「総還元性向を前中期経営計画の40%から引き上げ、50%を中期的な目安に設定し、財務健全性を損なわない限り減配は避けつつ累進的な配当政策を志向する『累進配当方針』を採用する」とした。2026最終年度の数値目標として、連結売上高は9500億円(24年3月期比16.8%増加)、営業利益は850億円(同79.6%増)、ROE(株主資本利益率、23年度実績6.1%)は9%以上、ROIC(投下資本利益率、同5.4%)は8%以上、とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る