ケイアイスター不動産は朝安を切り返し堅調転換、前期の教訓生かし新組織を設置

■朝方は全体相場の下げに押されたが大きく切り返す

ケイアイスター不動産<3465>(東1)は8月1日、朝方の1633円(14円安)を下値に切り返し、11時にかけては1657円(10円高)と前日比で堅調に転換している。朝方は全体相場の下げに押されたが、7月30日付で、前期の教訓を生かす目的で「グループ統括生産企画部」の設置を発表。分譲住宅事業の更なる生産性向上などが注目されている。

 「グループ統括生産企画部」を設置した背景には、前期、業務配分や人員配置などに手間取り、生産遅延が散見されたことがある。分譲用地の仕入れは好調に推移していた一方で、職人不足や設計部門の業務量過多などにより、人員配置や現場との連携などが今一つだったようだ。

■分譲事業での仕入れから引き渡しまでの回転率など一段と向上めざす

 しかし、前期は3000棟以上の販売を達成した。このたびの「グループ統括生産企画部」の設置により、分譲事業での仕入れから引き渡しまでの回転率、仕入れのエリア強化・建設部門の工程管理など、生産性の向上などを一層、向上させることが可能になった。ITを生かしたデータドリブン経営による分譲住宅事業の更なる生産性向上、利益・財務体質の大幅改善を目指す。

 第1四半期の決算発表は8月9日を予定。今期の業績は売上高、各利益とも連続最高を更新する見通しとしており、株価も高業績を評価する動きが再燃する可能性がある。(HC)

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