自律制御システム研究所は売り一巡、ドローン自律制御技術に強み

株式市場 銘柄

 自律制御システム研究所<6232>(東マ)は商業用ドローンの製造販売、および自律制御技術を活用したインダストリアル向け無人化・IoT化に係るソリューションを提供している。20年3月期第1四半期は赤字だったが、通期は黒字化予想である。株価は5月高値から反落して一本調子に水準を切り下げた。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、売り一巡して反発を期待したい。

■ドローンおよび自律制御技術を活用したソリューションを展開

 18年12月東証マザーズに新規上場した。商業用ドローンの製造販売、およびドローンの自律制御技術を活用したインダストリアル向け無人化・IoT化に係るソリューションサービスを提供している。

 GPSに依存せず、画像処理を活用した自律制御技術を強みとしている。8月19日には米国オートモダリティ社に出資すると発表した。なおプロジェクトの大型化に伴って売上は下期に偏重する傾向がある。

■20年3月期1Q赤字だが通期黒字化予想

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比75.6%増の14億18百万円、営業利益が9百万円の黒字(19年3月期は3億30百万円の赤字)、経常利益が1億87百万円の黒字(同1億76百万円の赤字)、純利益が1億19百万円の黒字(同1億83百万円の赤字)としている。

 第1四半期は売上高が60百万円、営業利益が1億97百万円の赤字だった。前年同期の国家プロジェクト関連売上の反動などで減収・赤字だったが、通期はソリューション構築、機体販売とも伸長し、大幅増収効果で黒字化予想である。営業外収益の国家プロジェクト助成金収入も寄与する。通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は5月高値から反落して一本調子に水準を切り下げた。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、売り一巡して反発を期待したい。8月20日の終値は3025円、時価総額は約311億円である。

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