アイリックコーポレーションは反発の動き、20年6月期2桁増益予想

株式市場 銘柄

 アイリックコーポレーション<7325>(東マ)は、来店型保険ショップ「保険クリニック」を直営とFCで全国展開し、Fintech企業としての成長を目指している。20年6月期2桁増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は8月6日の直近安値から反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■来店型保険ショップ「保険クリニック」やシステム開発を展開

 18年9月東証マザーズに新規上場した。自社開発した保険分析・検索システムを活用して来店型保険ショップ「保険クリニック」を直営とFCで全国展開している。

 19年6月期末時点の店舗数は直営38店舗、FC159店舗である。Fintech企業としての成長を目指し、19年1月には子会社インフォディオが保険証券をテキストデータ化する「保険証券OCRサービス」を開始した。

■20年6月期2桁増益予想

 19年6月期連結業績は、売上高が18年6月期比25.1%増の38億70百万円、営業利益が2.1倍の5億63百万円、経常利益が2.2倍の5億46百万円、純利益が87.4%増の3億27百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。

 保険販売事業(直営店売上および法人営業売上)が新規6店舗出店や成約単価上昇で32.1%増収、ソリューション事業(FC店初期登録料・月額利用料など)がFC店舗数増加やASシリーズID数増加で9.8%増収、システム事業(受託開発やスマートOCRなど)がスマートOCRの拡大で24.5%増収と伸長した。

 20年6月期の連結業績予想は、売上高が19年6月期比8.3%増の41億91百万円、営業利益が12.1%増の6億31百万円、経常利益が16.3%増の6億36百万円、純利益が22.3%増の4億円としている。19年6月期に比べて伸び率は鈍化するが、2桁増益予想である。

 売上計画は、保険販売事業が税制改正に伴う一部法人向け商品の販売停止の影響で1.5%減収だが、ソリューション事業が30.8%増収、システム事業が24.4%増収としている。20年6月期も収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価(19年4月1日付で株式2分割)は8月6日の直近安値から反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。8月23日の終値は1475円、時価総額は約126億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る