【銘柄フラッシュ】ITbookやアトラなど連日急伸しインタートレードは4ケタ乗せ時の鬼門に注目

株式市場 銘柄

 8月5日は、アトラ<6029>(東1)が4日連続ストップ高の80円高(17.7%高の533円)となり、引き続き、8月の時価総額が東証2部への指定替え基準に抵触し、「降格」の猶予期間に入ったと2日に発表したことを受け、これを回避するための方策に期待が広がり大活況高。

タツモ<6266>(東1)は15.1%高となり、米ヘッジファンド保有者マイケル・バーり氏率いるサイオン・アセット・マネジメントが保有と4日に伝えられ、思惑買い殺到。極度に過小評価されている中小型株で、素晴らしい投資機会を提供していると評したとされ、ほかに、アルプス技研(4641)、ヨータイ(5357)、三精テクノロジーズ(6357)、日本ピラー工業(6490)、村上開明堂(7292)、トーセイ(8923)、カナモト(9678)、の経8銘柄に言及したとか。

加賀電子<8154>(東1)は8.3%高となり、米半導体株指数高や電子部品市況の回復期待などに加え、9月3日、EMS(受託製造)事業で「既存顧客からの増産要望ならびに新規顧客からの受注」に対応し、タイで新工場(第2工場)の建設に着手していることを発表したことも注目されて活況高。

インタートレード<3747>(東2)は6日連続ストップ高の150円高(19.8%高の907円)となり、いぜん、新規開業したLINE証券に売買システムを納入との発表を契機とした相場がヒートアップ。信用取引規制の発動を受け、買い戻しを誘発するとされて一段と拍車がかかり連日急伸。中で、こうした相場では4ケタに乗った段階で「鬼門」をくぐることがあるとの見方もあり、そろそろ波乱に備える局面との指摘も。ミダック<6564>(東2)は15.9%高となり、9月13日を基準日として株式3分割を行うと発表済み。分割狙い相場が再燃し急伸。

ITbookホールディングス<1447>(東マ)は2日連続ストップ高の80円高(22.7%高の432円)となり、ホープ<6195>(東マ)はストップ高の700円高(14.7%高の5470円)。ともに、引き続き政府の「マイナンバーカード」新興策を機に期待や思惑買いが増幅し活況高。サンワカンパニー<3187>(東マ)は9.6%高となり、西日本で発生した豪雨災害の復興銘柄とされて急伸。

栄電子<7567>(東1)はストップ高の80円高(22.5%高の436円)となり、米半導体株指数高や電子部品市況の回復期待などを受けた電子部品商社株の上げ相場に乗り軽量株妙味を発揮の見方。スパンクリートコーポレーション<5277>(JQS)は一時ストップ高の80円(22.4%高の437円)となり、東京・羽田空港の離着陸コースが都心上空への変更にともない、防音壁に問い合わせ増加とかで思惑買いが増えたとの見方があった。(HC)

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