旭化成が戻り高値を連日更新、住宅事業のブランドイメージ向上などに期待強まる

■「ホームズ」で使う電力を100%自然エネでまかなう計画

旭化成<3407>(東1)は9月12日、一段と出直りを強め、取引開始後に1096.5円(34.5円高)まで上げ、戻り高値を連日更新している。10日付で、住宅事業の子会社・旭化成ホームズが、事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする企業の国際的な連合体「RE100」(RenewableEnergy100%)に加盟したと発表。「へーベルハウス」などのブランドイメージ向上効果などが注目されている。

 発表によると、旭化成ホームズは、戸建住宅や賃貸住宅への太陽光発電設備の設置を積極的に推進してきただけでなく、災害時における電力のレジリエンス強化を目指した蓄電池の併用設置などを促進。これまでに搭載した太陽光発電設備の総量は約360MW以上、その年間発電量は約360GWhに達した。一方、同社が2018年度に事業活動で消費した電力は約33GWh。今後は、独自の電力供給サービス「ヘーベル電気」によって、太陽光発電設備の余剰電力を買取り、同社の事務所や工場、展示場の電力として活用するとした。(HC)

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