【株式市場】日銀会合の結果など受け日経平均は後場値を消すが堅調で反発

株式

◆日経平均は2万2044円45銭(83円74銭高)、TOPIXは1615.66ポイント(9.04ポイント高)、出来高概算(東証1部)は13億3314万株

■19日上場のサイバー・バズとアミファは順調に初値がつき活況高

チャート11

 9月19日(木)後場の東京株式市場は、正午過ぎから日銀の金融政策決定会合の結果が伝えられはじめ、長期国債が一段高(利回り低下)。仮にマイナス金利の進行が強まれば副作用も多いとの見方があり、三井住友FG<8316>(東1)が次第に上げ幅を縮めるなどで、個別物色の色彩が強まった。日経平均は163円高で始まり、13時前の42円59銭高(2万2003円30銭)を下値に小動きを続けた。大引けも堅調で前日比反発。

 後場は、リズム時計工業<7769>(東1)が一段高となり、この夏はモバイルファン(持ち歩く小型扇風機)が大ヒットとされて14時過ぎからストップ高。日本空港ビルデング<9706>(東2)は20日から始まるラグビーW杯日本大会の特需関連株のひとつとされて一段ジリ高。ストリーム<3071>(東2)はメルカリのスマホ決済サービス「メルペイ」導入が注目されてストップ高を継続。アサカ理研<5724>(JQS)はいきなりストップ高となり、再生レアアース使用の新「iPhone」を米アップル社が構想と伝えられて連想買いとの見方。フィット<1436>(東マ)は9月17日開設の電力先物取引が寄与するとの見方あり一時ストップ高。

 19日は2銘柄が新規上場となり、サイバー・バズ<7069>(東マ)は11時26分に公開価格2300円を74%上回る4000円で初値がつき、高値は前場の4490円、大引けは3720円。アミファ<7800>(JQS)は10時12分に公開価格660円を38%上回る910円で初値をつけ、高値は前場の944円、終値は839円。

 東証1部の出来高概算は13億3314万株(6億1424万株)、売買代金は2兆3637億円(同1兆441億円)。1部上場2150銘柄のうち、値上がり銘柄数は1752(同1826)銘柄、値下がり銘柄数は337(同233)銘柄。

 また、東証33業種別指数は30業種(前引けは全33業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、繊維製品、サービス、電力・ガス、陸運、建設、不動産、証券・商品先物、石油・石炭、医薬品、鉱業、などとなった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る