加賀電子は社員と社員の家族の脳の健康状態を定期的に確認し見守る取組を導入

■日本テクトシステムズの認知機能チェックAIツール「ONSEI」を活用

 加賀電子<8154>(東1)は、日本テクトシステムズ(本社:東京都)が開発した音声分析による認知機能チェックAIツール「ONSEI」を活用し、社員と社員の家族の脳の健康状態を定期的に確認し見守る取組を導入した。

 なお、企業の福利厚生制度として社員や社員の家族を対象とした認知症定期スクリーニングの取組事例は、国内企業では初となる。

 厚生労働省が2015年1月に策定した「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」によると、国内の認知症高齢者の数は、2012年で462万人、65歳以上の高齢者の約7人に1人と推測される。高齢化の進展に伴い、今後、認知症の人数は増加が見込まれ、高齢者に対する割合は、2025年には5人に1人に上昇すると見込まれている。

 日本テクトシステムズは、「認知症に関わるすべての人、すべてのフィールドにソリューションを」を掲げ、学術的背景とIT技術を融合させて認知症治療へ貢献するシステム、サービスを提供している。認知症領域に特化したICT企業として、独自にソフトウェアを開発し、大学病院、基幹病院、専門医療施設など全国の200を超える医療機関に採用されている。

 今回、加賀電子が導入する「ONSEI」は、声から軽度認知症の疑いを93%以上の正分類率でAI判別可能なアプリケーションであり、スマートフォンやタブレットを使用するため誰でも簡単に検査することが出来る。

 加賀電子ではこのアプリケーションを今年の7月1日から12月31日までの6カ月間使用し、月に1回、継続的に使用することで脳の健康状態を把握し、脳の健康状態の変化などの状況把握を行う。

 「ONSEI」導入により、軽度の認知症を早期発見することで、介護離職者など認知症に関連した企業内リスクを低減すると共に、社員の生活環境や業務意欲を高め、生産性の向上を目指す。

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