【狙い場・買い場】ニトリHDは中期経営計画好感して出直る、今期純益は連続最高

ニトリ

ニトリホールディングス<9843>(東1)は、年初来高値9390円に対し、足元では8870円台へ直っている。中長期的な成長期待から押し目買い妙味が膨らみそうだ。

同社グループは、同社と連結子会社18社、非連結子会社1社により構成され、家具・インテリア用品の販売をメインとしている。顧客に低価格・高機能の商品をお届けするために、中間コストを極力削減すべく、商品の企画や原材料の調達から製造・物流・販売に至るまでの一連の過程をチェーンストア理論をもとにプロデュースしているのがニトリグループの大きな特徴。「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマンを実現するために、「2022年(平成34年)1,000店舗、2032年(平成44年)3,000店舗」という店舗展開計画を柱とした中長期経営計画を策定。2013年~2022年の10ヵ年テーマに「グローバル化と事業領域の拡大」を掲げ、そこに至る戦略として、2015年~2017年は「海外店舗黒字化と事業領域拡大の基盤づくり」、2018年~2020年は「海外高速出店と成長軌道の確立」、2021年~2022年は「グローバルチェーン確立に向けた経営基盤再構築」に注力する方針。

今2月期・第2四半期業績予想は、売上高2165億円(前年同期比2.7%増)、営業利益340億円(同9.3%減)、経常利益345億円(同9.7%減)、純利益198億円(同10.6%減)を見込んでいる。第2四半期配当は30円(同4円増)を予定している(N)

通期業績予想は、売上高4450億円(前年期比6.6%増)、営業利益710億円(同7.1%増)、経常利益720億円(同6.0%増)、純利益436億円(同5.2%増)と連続最高益更新を見込んでいる。年間配当は60円(同5円増)、期末配当は30円(前年同期比1円増)と増配を予定。加えて毎年2月20日現在の株主名簿に記録された50株以上保有の株主に対して、全国のニトリ、デコホームの各営業店舗で利用できる株主お買物優待券を年1回発行し贈呈を予定している。

株価は、中期経営計画の策定を評価され4月13日に年初来の高値9390円と買われた後、20日安値8310円と短期調整を挟んで上昇。9カ月移動平均線をサポートラインに上昇トレンドを継続。ニトリの前期末の国内・外の店舗数は373店舗(内、海外は27店舗)だが、海外展開によって成長が続く見通し。週足でも13週移動平均線がサポートすると予想されることから、ここから押す場面があれば、中長期的な視点で注目されよう。

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