【新規上場(IPO)銘柄】ダブルエーはブランド婦人靴の販売・企画を行う、目先3150円前後で底値固めへ

株式市場 IPO 鐘

 ダブルエー<7683>(東マ)は、本年11月1日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、「いつでも想像以上に満足のできる商品・サービスを提供します。」の企業理念のもと、「ORiental TRaffic」、「WA ORiental TRaffic」、「NICAL」、「WA!KARU」のブランド婦人靴の販売・企画を行っている。

 国内は、首都圏を中心に圧倒的な集客力を誇る駅ビル・大型ショッピングモールに出店。2019年9月27日現在、実店舗130店(国内99店・海外31店)、EC店舗10店(国内7店・海外3店)に展開している。また、アースミュージック&エコロジー全国350店でコラボ商品を販売している。


 12月13日大引け後に発表した今2020年1月期第3四半期業績実績は、売上高101億9300万円、営業利益8億7500万円、経常利益9億1000万円、純利益6億1100万円に着地。

 今20年1月期業績予想は、売上高140億700万円(前期比9.7%増)、営業利益13億5600万円(同17.1%増)、経常利益13億9400万円(同18.1%増)、純利益9億3200万円(同21.1%増)を見込む。香港におけるデモによる主要道路の占拠、地下鉄駅の封鎖が続き販売店舗の営業中止及び営業時間の短縮の長期化に加えて、国内では台風15、19号の影響で販売店舗の営業中止及び営業時間の短縮も響き、通期売上高は当初予想を4.3%、営業利益は同25.2%、経常利益は同23.8%、純利益は同23.7%それぞれ下回る見通し。年間配当は、無配を予定している。

 株価は、11月1日の上場来高値4720円をつけた後、4600円どころを上値としたモミ合っていたが、12月17日に上場来安値3110円と下放れし、底値固めとなっている。今期業績予想は当初予想を下回る見通しだが、10年連続で「デベロッパーが選んだテナント大賞」(主催:繊研新聞社)を受賞しており、ファッションビル・SCから選ばれるブランドとして今後も有望な立地を厳選した店舗展開をはじめ、スポーツジャンルへの参入、EC強化による収益性向上、中国における販売強化によって成長が続くと期待される。目先3150円前後での底値固めから、徐々に上値を試すか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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