【話題】「ラマダン明けにポッキーを食べよう」!、江崎グリコが近年特に力を入れている国のひとつがインドネシア

 2020年の「ラマダーン」(イスラム教の「断食」)は、ネットで検索すると、「4月23日木曜日から5月23日土曜日まで」などと出てくる。

 そのイスラム教国のひとつであるインドネシアで、江崎グリコ<2206>(東1)は、「ラマダン明けにポッキーを食べよう」といった提案を行うキャンペーンを展開していることが、同社ホームページに載っている。「近年特に力を入れている国のひとつがインドネシアです」と紹介するページだ(https://www.glico.com/jp/enjoy/contents/pockyinindonesia/)。

 そして、同社は2019年12月18日、インドネシアに子会社(孫会社)を設立すると発表した。ASEANで事業が拡大していることを受け、ASEAN及びその他地域への生産を増強するため、インドネシアに新会社「PT Glico Indonesia Manufacturing(仮称)」を設立する。

 新会社名は「PT Glico Indonesia Manufacturing」(仮称)。所在地は南ジャカルタ市。資本金は5000万USドル(グリコ・アジアパシフィック社99.998%、江崎グリコ0.002%)。設立は2020年3月末。江崎グリコの特定子会社になる。

 「ポッキー」は現在、約30の国で年間5億箱以上を販売するという。「インドネシアでポッキーを販売したのは30年前。2012年までは名前すらあまり知られていない状況だったが、近年は日本のお菓子の代表格として浸透しつつあるようだ。

 インドネシアの人口は日本の倍の約2億5,000万人。およそ4割がお菓子の主な購買層である20歳未満という。ホームページには、同国は「お菓子の市場にとってはとても魅力的な市場です」などとある(以下は直接ご覧下さい)。

 19年の株価は4900円前後で終わったが、8月初旬の4285円を下値に回復相場に転じ、波状高となっている。直近は、波の谷間から再び出直るような値動きを見せており、次の上昇波が来る期待を感じさせている。20年の株価は「ラマダーン商戦」の成果が買い材料になるかもしれない。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
  2. ■「働いて働いて──」が年間大賞!多様な社会現象を映すトップテン発表  自由国民社は12月1日、年…
  3. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る