【編集長の視点】ヨコレイは小反落も1Q減益業績を織り込みバリュー株買いが交錯し下げ渋る

 ヨコレイ(横浜冷凍)<2874>(東1)は、前日20日に3円安の937円と小反落して引けた。ただ、今年2月18日につけた直近安値931円は下回らず下げ渋る動きもみせた。新型肺炎拡大に直撃された全般市場の波乱に同社が今年2月13日に発表した今2020年第1四半期(2019年10月~12月期、1Q)業績が、連続減益で着地したことが重なって下値を探っていたが、1Q業績は織り込み済みとして売られ過ぎ修正期待のバリュー株買いが交錯した。この新型肺炎については、国内で感染経路が特定できない市中感染の拡大懸念から外出を回避するムードが強まり、逆に冷凍食品への巣ごもり消費が高まるとの市場観測も底流し側面支援材料視されている。

■食品販売事業は一部水産物相場下落が響くが冷蔵倉庫事業は増収増益

 同社の1Q業績は、売り上げ316億6700万円(前年同期比15.5%減)、営業利益11億5600万円(同5.0%減)、経常利益13億3300万円(同1.9%減)、純利益7億6400万円(同15.9%減)と続落して着地した。冷蔵倉庫事業は、前期から畜産品を中心に高い在庫水準が続いて保管料収入が増加して営業増益となり、食品販売事業も、畜産品が、中国で発生した家畜伝染病の影響でポークの相場が上昇して増益となり、水産品でイカ、ホタテも増益となったが、鮭鱒の国内在庫増加による相場の下落、カニも相場が急落し、全体として売り上げが減少、営業利益が小幅損失となったことなどが要因となった。

 ただ四半期別の業績推移では、今期1Qの営業利益、経常利益は、直前の前2019年9月期第4四半期(2019年7月~9月期、4Q)業績に対して増益となっており、今9月期第2四半期累計業績・9月期通期業績は、期初予想を据え置いた。このうち今9月期通期業績は、売り上げ1430億円(前期比2.2%増)、営業利益54億円(同13.1%増)、経常利益60億円(同21.3%増)、純利益39億円(同15.2%増)と見込み、純利益は、連続の過去最高更新となる。冷蔵倉庫事業で2018年2月新設の名港物流センター、同11月新設の東京羽田物流センターなどがフル稼働し、今年2月のつくば物流センター(茨城県つくば市)を皮切りに、4月に横浜みらいサテライト(神奈川県横浜市)、5月に長崎ソーティングスポット(長崎県長崎市)などの各新規物流センターが竣工し稼働を開始することなどが寄与する。

■早めの調整のPBR0・6倍水準で下値を確認し底上げ転換へ

 株価は、昨年11月につけた昨年来高値1118円から今期予想業績が市場コンセンサスをやや下回るとして上値が重くなり、消費税増税に伴う消費下ぶれへの警戒感を強めて下値を探り、今年2月相場では売られ過ぎ修正で994円までリバウンドしたが、今期1Q業績発表を受け931円安値でダメ押しをした。ただこの早期の調整入りから目先調整終了として織り込み感も台頭、冷凍食品の新型肺炎関連の巣ごもり消費思惑の買い物も交錯した。投資採算的にもPERは14倍台ソコソコ、PBRは0.69倍、配当利回りは2.45%と売られ過ぎを示唆しており、バリュー株買いの再燃とともに、昨年来高値1118円にキャッチアップし、1株純資産1341円のクリアに進もう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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